マテリアルバランス/環境保全の主な取り組み
マテリアルバランス
当社グループでは、事業活動における様々な環境への影響を把握、管理して、天然資源、副産物の有効利用や環境負荷の低減等の努力を続けています。
事業活動に伴う環境負荷の全体像
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INPUT
生産工場のエネルギー使用量
当社グループでは生産工場におけるエネルギー使用量が全エネルギーの97%を占めます。そのため、各生産工場でのエネルギー管理が重要となります。
2024年度の全生産工場のエネルギー使用量は前年度比で3.3%増加しました。エネルギーのベースとなる電気(原油換算)は前年度比1.8%、燃料(原油換算)で6.8%増加しました。
ユニボード㈱が当社グループに加わったことにより、エネルギー分が増加しています。今後は新たにグループに加わった企業分の増加に対して管理していきます。
水資源
当社グループは生産活動において多量の水を使用していることから、水資源の有効活用に向けた取り組みが重要と考えております。㈱エーアンドエー茨城および㈱エーアンドエー大阪では、循環利用を行うことで水資源の削減に努めています。
OUTPUT
当社グループの製品は、設計・開発段階から生産、販売等を通じて、最終的にその製品が廃棄されるまでの間に、様々な環境影響を及ぼします。地球温暖化、大気汚染、水質汚濁や天然資源の枯渇等、環境負荷を認識し、省エネルギー活動や生産工場周辺への臭気・排水・騒音等を低減するための取り組みを行っています。
温室効果ガスの削減
当社グループでは、地球温暖化に関与するGHG排出量の調査を継続しています。当社グループの2024年度GHG排出量(スコープ1,2)は33,005ton-CO2eとなり、前年度より3.2%増加しましたが2013年度より30%削減しています。これは前年度に引き続き主力工場である㈱エーアンドエー茨城および㈱エーアンドエー大阪の省エネルギー設備増強の効果や、朝日珪酸工業㈱の燃料転換が順調に稼働した結果によります。前年と比較すると品種構成による影響で増加傾向にあるため、今後注視していきます。
また、2024年度の当社グループにおけるスコープ1,2,3の内訳は下のグラフとなっています。
㈱エーアンドエー大阪の新管理棟の屋上に太陽光発電設備を増設し、太陽光発電設備が稼働を開始したことで、さらなる削減を見込んでおります。今後も省エネルギー設備および太陽光発電設備の導入を推進し、新たに策定したCSR2033を指標として温室効果ガスの削減に努めます。


産業廃棄物排出推移と廃棄物再生利用率の向上
2024年度の場外への産業廃棄物排出量は前年度比15.1%増加となりましたが、産業廃棄物再生利用率は前年度79.0%から85.4%に増加しましたがCSR2033の目標に対して未達となりました。これは㈱エーアンドエー茨城、滋賀工場および㈱アスクテクニカで場外へ排出している産業廃棄物をリサイクル会社にて処理を行った影響です。
2024年度は㈱エーアンドエー大阪で場外へ排出している産業廃棄物をリサイクル化に着手を進めています。
今後も引き続き産業廃棄物の再生利用化に向けて調査を継続し、産業廃棄物再生利用率96%以上達成を目指します。


PRTR対象物質
当社グループでは、生産工場を中心にPRTR対象物質の排出抑制に取り組んでいます。2024年度の対象物質排出量は前年度と横ばいとなりました。
今後も原材料、副資材における対象物質使用量削減に努めます。
環境保全の主な取り組み
当社グループは環境を保全し、環境への影響を低減するため、太陽光発電等による効果はもちろんコピー用紙の削減など身近な業務等も積極的に取り組んでいます。
温室効果ガス排出削減の取り組み効果
朝日珪酸工業㈱では、電力を再生可能エネルギー由来に契約変更を継続することで、温室効果ガスの削減量は393tonとなりました。
㈱エーアンドエー茨城の太陽光発電設備の発電量は、823千kWhとなり355tonの温室効果ガス削減となりました。
㈱エーアンドエー大阪では、新管理棟の屋上に太陽光発電設備を増設したことで、太陽光発電設備の発電量は929千kWhとなり389tonの温室効果ガス削減となりました。
今後も、再生エネルギー・省エネルギーの取り組みを進め、温室効果ガスの削減を目指します。
㈱エーアンドエー大阪 新管理棟太陽光発電設備設置前
設置後2024年度月別太陽光発電量


清掃活動
各事業場にて定期的に事業場周辺の清掃を行い、地域住民が利用する道路等の環境整備をお手伝いしております。
ユニボード㈱クリーン作戦
㈱エーアンドエー大阪 清掃活動環境苦情
地域よりご連絡いただいた環境情報については、出来る限り速やかに現地に出向いて状況を確認するとともに原因を調査し状況をご説明のうえ、当社に起因する場合には改善策を実施しています。2024年度にご連絡いただいた環境苦情は、水質汚濁1件で当社起因として対応いたしました。
2024年度の環境苦情
| 事業場 | 種類 | 回答 |
|---|---|---|
| ㈱アスクテクニカ | 水質汚濁 | 白濁水が公共用水域に排出されているとの連絡があり、調査の結果排水主成分の凝集・沈降が十分でなかったことが原因であると判明しました。対応として排水処理槽の容量確保や排水管理手順書の更新等を行い、河川の清掃を実施しました。 |
環境部門の目標と活動結果
CSR2033に基づいた中期目標に対する活動結果は以下です。
中期目標と2024年度活動結果
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| テーマ | 中期CSR目標 | 2024年度の活動結果 |
|---|---|---|
| 気候変動への対応に向けたGHG削減 | 2030年度の当社グループGHG排出量売上高原単位を2013年度比46%削減し、2033年度には当社グループGHG排出量売上高原単位を2013年度比50%削減する | GHG排出量は2013年度比30.0%減(前年度同32.2%減) |
| GHG排出量売上高原単位では42.2%減(前年度同41.1%減) | ||
| 社有車のHV等比率48% | ||
| 循環型社会に向けた産業廃棄物の削減 | 廃棄物の再生利用率96%以上 | 廃棄物の再生利用率85.4% |
| 気候変動に対する戦略 | ISOの維持管理を充実させ、積極的な開示を実施 | ISO14001の維持 |
| 水資源の適正利用を推進 | ㈱エーアンドエー茨城、㈱エーアンドエー大阪の水資源再利用の維持 | |
| コピー用紙を2023年度(6,053千枚)比60%削減する | 5,995千枚➡2023年度比1%減 | |
| 年間1製品以上の環境配慮型製品の開発「BEoNA」発売 | 11月 コンクリート調インテリアボード | |
| 12月 内装用調湿材「カラリッチⅡ」発売 |